化学防護手袋 CHEMICAL PROTECTION GLOVES
化学薬品の透過から手を保護する欧州規格をクリアした手袋
世界規格であるCEマークを備え、
ヨーロッパを中心とした世界中で使用されているSummitech《サミテック》。
化学防護手袋は快適さと安全性、確実なグリップを提供しながら
危険を伴う作業をされるお客様の手を保護するために設計されております。
Summitechは欧州の規格に準拠した仕様です
EN規格とは
EN規格は、欧州30カ国で構成されているCEN(欧州標準化委員会)やCENELEC(欧州電気標準化委員会)、ETSI (欧州通信規格協会)が発行する、欧州の統一規格です。CEN規格(CEN/CENELEC規格)や欧州規格と呼ばれ、加盟各国は、EN規格を自国の国家規格として採用が義務付けられています。
CEマークとは
商品がすべてのEU加盟国の基準を満たすものに付けられ、使用者及び消費者の健康と安全保護などの規定を満たしていることが求められます。EU諸国へ輸入や販売する場合、このマークなしでは販売できません。
化学防護手袋 素材別・商品一覧
ニトリルゴム
天然ゴム
クロロプレンゴム
クロロプレンゴム + 天然ゴム
クロロプレンゴム + ニトリルゴム
防護手袋の欧州規格(EN規格)とピクトグラム表示について
防護手袋の表示説明
手袋本体に表示されたピクトグラムは、欧州にて制定されている防護手袋の各種リスクに対してを評価する各規格に準拠した試験を行い、認証機関から認証を受けていることを表しています。
EN388:2016
機械的リスクに対する物性強度を評価する規格基準
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性能レベル評価 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
---|---|---|---|---|---|---|
a 耐摩耗性(回数) | 100未満 | 100以上 | 500以上 | 2000以上 | 8000以上 | - |
b 耐切創性(指数) | 1.2未満 | 1.2以上 | 2.5以上 | 5.0以上 | 10.0以上 | 20.0以上 |
c 耐引裂性(ニュートン) | 10未満 | 10以上 | 25以上 | 50以上 | 75以上 | ー |
d 耐突刺性(ニュートン) | 20未満 | 20以上 | 60以上 | 100以上 | 150以上 | ー |
性能レベル | A | B | C | D | E | F |
---|---|---|---|---|---|---|
e EN ISO耐切創性(ニュートン) | 2以上 | 5以上 | 10以上 | 15以上 | 22以上 | 30以上 |
f EN衝撃保護性 | 合格または、不合格 |
※レベルXが上記に適用されることもあるが、「未試験」もしくは「該当なし」であることを意味する
EN ISO 374-1:2016
化学薬品、微生物に対する防護用手袋の規格
化学薬品が透過する時間により評価します。透過時間を指標として6つのレベルに区分されます。
透過速度1.0μg/cm2/min で測定
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レベル | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|
透過時間(分) | >480 | >240 | >120 | >60 | >30 | >10 |
Type C
最低でも性能レベル1をみたす(透過時間>10分化学物質1種類に対し)
Type B
最低でも性能レベル2をみたす(透過時間>30分化学物質3種類以上に対し)
Type A
最低でも性能レベル2をみたす(透過時間>30分化学物質6種類以上に対し)
上記は対微生物防護性能の有無にかかわらず、化学防護手袋に適応できる。
指定化学薬品
コード | 化学物質 | CAS.No |
---|---|---|
A | メタノール | 67-56-1 |
B | アセトン | 67-64-1 |
C | アセトニトリル | 75-05-8 |
D | ジクロロメタン | 75-09-2 |
E | 二硫化炭素 | 75-15-0 |
F | トルエン | 108-88-3 |
G | ジエチルアミン | 109-89-7 |
H | テトラヒドロフラン | 109-99-9 |
I | 酢酸エチル | 141-78-6 |
コード | 化学物質 | CAS.No |
---|---|---|
J | n-ヘキサン | 142-82-5 |
K | 水酸化ナトリウム 40% | 1310-73-2 |
L | 硫酸 96% | 7664-93-9 |
M | 硝酸 65% | 7697-37-2 |
N | 酢酸 99% | 64-19-7 |
O | アンモニア 25% | 1336-21-6 |
P | 過酸化水素 30% | 7722-84-1 |
S | フッ化水素酸 40% | 7664-39-3 |
T | ホルムアルデヒド 37% | 50-00-0 |
EN 407:2004
“耐熱性・耐炎性”を評価する防護手袋の規格
以下の6つの項目で試験が行われ、それぞれの性能を最低1~最高4の数値で表しています。
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試験 | 性能レベル評価 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
a 燃焼挙動 |
着火してからの残炎時間(炎をあげて燃えるのが止むまでの時間)、 及び残じん時間(炎をあげないで 燃えるのが止むまでの時間)で評価 |
残炎時間(秒) | 20以下 | 10以下 | 3以下 | 2以下 |
残じん時間(秒) | ー | 120以下 | 25以下 | 5以下 | ||
b 接触熱 | 手袋装着し、100~500℃の物体に触れ続け、15秒後に痛みや熱を感じるかで評価 |
接触温度(℃) しきい時間15秒以内 |
100℃ | 250℃ | 350℃ | 500℃ |
c 対流熱 | 炎に直接触れ、熱を感じるまでの時間を計測することで評価 |
伝熱指数(秒) | 4以下 | 7以下 | 10以下 | 18以下 |
d 放射熱 | 熱源から放射される熱を感じるまでの時間を計測することで評価 |
伝熱指数(秒) | 7以下 | 20以下 | 50以下 | 95以下 |
e 小さな溶融金属滴下物 | 溶けた金属の滴を垂らし、何滴目で熱を感じられるかで評価 |
液滴の数(滴) | 10以下 | 15以下 | 25以下 | 35以下 |
f 大量の溶融金属滴下物 | 肌全体に損傷(火傷など)を負わせるために必要な溶けた金属の塁(重さ)で評価 |
溶融金属量(g) | 30g | 60g | 120g | 200g |
※測定していない場合は「X」で表記
EN ISO 374-5:2016
微生物リスクに対する防護用手袋の規格
バクテリアや菌類に対する防護性能
- EN374-2:2014に準じた、対漏出防護性能試験
バクテリア、菌類、およびウイルスに対する防護性能
- EN374-2:2014に準じた、対漏出防護性能試験
- ISO16604 手法Bに準じた試験
手の平部分からサンプルを採取(長さ40cm以上の場合腕周り部分も採取)
食品作業用規格適合
Food Safe を表す国際的シンボル
食品包装に適合する材料と製品に対し、義務付けている表記マーク
EUにおいて、食品に接触する素材および製品に関する規則Regulation (EC) No.1935/2004が制定され、全ての食品用器具材料に適用。
化学物質の種類や取り扱いに適した化学防護手袋をご利用いただくために
ダンロップホームプロダクツでは、職場における最適な化学防護手袋をご提案いたします!
手袋を選ぶ際には、化学薬品による危険からの保護を目的に定められた規格基準にある「浸透」「透過」のレベル・クラスを参考にしてください。
また、取り扱う化学薬品の有害性や性状、作業の内容等にも十分注意が必要です。
弊社マレーシア工場にて、自社の薬品透過試験室を保有しております。 お問い合わせの薬品試験をお気軽にお問い合わせください。
薬品に対する適合・不適合の試験結果データもご用意しております。
使用されている化学物質が取扱説明書等に記載されていない
最適な手袋がわからないなど、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせには、①使用薬品・溶剤名 ②濃度 ③CAS 番号 が必要になります。
※混合物の場合はSDS が必要となります。