おにぎりが原因の食中毒が発生することがありますが、原因のひとつとして、手についていた菌やウイルスなどがあります。
おにぎりは素手でにぎらないようにしましょう。
また、生で食べるサラダを素手でさわると、手についていた菌などを食べてしまうことに。生で食べるものは、素手でさわらないようにします。
生の肉や魚にはもともと菌やウイルスがあります。
これは、加熱すればだいじょうぶな菌ですが、
生の肉や魚をさわった手で調理器具や生で食べる野菜などをさわると菌やウイルスを広げてしまいます。
お湯は手荒れの大敵ですが、油汚れを落とすためにはお湯が必要です。手荒れを防ぐのはもちろん、手荒れを気にせず
しっかり洗うために手袋を役立ててください。
体調が悪い家族がいる場合、その家族が使った
食器から菌やウイルスが広がるおそれもあるため、手袋をつけると安心です。
飲食店でも、近頃は使いきり手袋を使っての調理作業が多くなりました。よく目にするのが、お弁当屋さんなどででき上がった料理を盛りつけているところ。これ以外にも、材料の下処理をするときなどにも使われていますが、プロの調理施設では、一つの作業を終えたら必ず手袋を交換することが徹底されています。
飲食店では、菌やウイルスを持っている人が食事をする可能性も高くなります。手荒れだけでなく、菌やウイルスの広がりを防ぐためにも食器を洗う際には手袋を使っています。
また、手袋は絶対に共用せず、使いきりの手袋をつけ、作業が終わったら捨てるなど、衛生管理を徹底しています。
「かんたんマスター感染対策(照林社)」
「食中毒・感染予防対策ハンドブック(医事出版社)」
「ねころんで読めるCDCガイドライン−やさしい感染対策入門書(メディカ出版)」
八杉クリニック院長 八杉 誠