赤ちゃんが口にするものは、大人のもの以上にていねいに洗い、消毒などをしなければならないため、お母さんやお父さんは手荒れしやすくなっています。
赤ちゃんの食器や哺乳びんを洗ったり、消毒するときは、手荒れを防ぐために手袋を使いましょう。さらに手袋はお母さんやお父さんの手についている菌やウイルスを広げない効果もあります。
子どもが吐いたり下痢をしたときの片づけには必ず手袋をつけましょう。素手でさわると、さわった人だけでなく、その人から家族に菌やウイルスをうつすことがあります。
下痢をしている子どものおむつを替えるときは、手袋をつけるとさらに安心です。
多くの幼稚園や保育園では子どものおう吐物や便の処理のときに手袋を使い、素手で触れないようにしています。
菌やウイルスが先生の手などについてしまうと、先生だけでなく、先生を通じて他の子どもたちに広がるおそれがあるからです。
子どもが使うトイレや床を掃除するときに手袋をつけるのはもちろん、掃除に使った雑巾やタオルなども、塩素系漂白剤などで除菌するなどの対策を取っている所が多いようです。
除菌の際も手荒れや水の中の菌やウイルスから手を守るため手袋が活用されています。
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八杉クリニック院長 八杉 誠