![History of Making [開発風景]](img/hom/title.jpg)
普段働いている場所も、部署も、年代も全く異なる総勢９名の女性が
全国から神戸本社に集まりました。
いつもゴム手袋を使っている人も居れば、使ったことのない人もいま
すが『自分の手で理想のゴム手袋をつくりたい』という思いは皆共通。
商品開発未経験者のみの手袋開発プロジェクトが始動しました！
一人ひとりの考える「理想」は想像以上にバラバラでした。見た目重視の人、
機能重視の人・・・
考えれば考えるほど、煮詰まって何もアイデアが浮かばなくなったり、方
向性を見失って逆に突拍子もないデザインが浮かんだり、、、
でも辿り着いた結論は、見た目もかわいくて機能性も兼ねそろえたまさに
「私にぴったりフィットな手袋」！
このDaily Dressで特にこだわったのは「カラー」「機能」「フォルム」の
3点です。
カラーは今までのゴム手袋になく”エレガント”なネイビー。
ただ実際に試作してみると、ほんのわずかな色粉の量で色味が
大きく変わってしまいます。
ネイビーはネイビーでも、暗い色になったり青みがかったり・・・、
目指す色がなかなか出すことが出来ません。
ここで普段業務で分析・評価を行っているメンバーの技術者魂に
火がつきました！
彼女は足しげく実験室に通い詰め、試行錯誤の末絶妙な色合い・
パール感のレシピを編み出しました。
実際ゴム手袋をつけて作業するときって指を曲げた状態なのに、
世の中のゴム手袋は何故かまっすぐ指が伸びた平面状のものばかり・・・
より使用状況にあわせて立体的に作れば作業がしやすくなるのかな・・・？
こんなユーザーだからこそ出るアイデアから、「3Dﾃﾞｻﾞｲﾝ」を導入して立
体的な型に挑戦しました。
また、ゴム手袋ってなぜかブカブカで小さいものが掴みにくいそんな声から、
女性の小さな手にもフィットする小さなゴム手袋を作ることになりました。
参考にしたのは住友ゴムグループで働く100名の女性の手！メンバーが一人
一人の手を計測し、現代の女性の手にぴったりのサイズを導き出しました。
最後に「フォルム」正直、最もこだわりました。カラー同様、「エ
レガント」で「シック」に魅せるためにはどうすれば良いか・・・？
アイデアを出し尽くして生まれたのが「流れるようななが〜いプリー
ツ、ただ長いだけではありません。ゴム手袋によくある、
裾から水が入ってきて冷たい！！を完全シャットアウトできるという
機能も兼ね備えています。
ただし、長すぎて邪魔にならないように長さも女性に合うように作っ
ています。
見た目だけじゃなく使いやすさも兼ね備えたいという欲張り？な願望を見事に満足することができました。
もう一つ、Daily Dressには他の手袋にない画期的なアイデアが詰まっています！
普段なかなか意識することもないかもしれませんが、「手の平」の模様です。ただのでこぼこではありません、
バラの花がところ狭しと咲いているのです！これも女性ならではの視点からうまれた遊び心満載のｱｲﾃﾞｱです。
さてさて、こんなにこだわりの詰まった手袋を本当にカタチに出来るので
しょうか？どれもこれも今のゴム手袋にないものばかり・・・
メンバー自ら実験室で生まれて初めての白衣に少しテンションが上がりつ
つ、アイデアの詰まった型で試作しました。
慣れないうちは破れたり、指と指がひっついていたり、『手』の形にする
のさえひと苦労でした。
作っては会議で修正、作っては会議で修正の繰り返しで、正直本当に出来
上がるのか？不安になることもありましたが、最後まで投げ出すことなく、
妥協することなく満足行くまで話し合い、試作してやっと完成しました！
手袋ができあがると、次はよりお客様に興味を持ってもらうための販
売企画です。新たに２名のメンバーを迎えて第２フェーズがスタート
しました。
たくさんの女性にデイリードレスを手にとってもらうためにどんな仕掛け
が必要か？そもそも世の中の人気商品はどんな仕掛けでヒットするのか？
誰にどんな情報を届けるかを考え、メンバー全員でウェブデザインやサイ
トに載せる情報を検討しました。商品写真の撮影も、全員であれこれ考え
ながら行いました。
2年間苦労して開発してきた商品がやっと仕上がりました！
感無量です。出来あがってきた商品を手に取り、開発メンバーで
思い出話に花が咲きます。
あと少しでこのプロジェクトも解散と思うと、少しさみしいですが、
たくさんの方に、私たちの想いが詰まったこのデイリードレスを
使っていただきたいです！
